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北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合は、JR札幌駅隣接地に商業施設、オフィス、ホテル(2ブランド)、展望施設、バスターミナルなどで構成する地上43階、地下4階、高さ約245m、延べ面積約386,700㎡の超高層ビルを計画しています。
設計は日本設計・清水建設JV、施工は清水建設・伊藤組土建・岩田地崎建設・札建工業・泰進建設JV。
2023年度の着工、2028年度の竣工を目指していましたが・・・
JR北海道の社長は2024年2月15日の記者会見で、完成時期を従来想定の2028年度から最大2年遅らせる検討に入ったことを明らかにしました。
資材価格や人件費が急激に高騰しているため、事業の一部を見直し、工期を伸ばすことでコスト圧縮を図る狙いです。
JR北海道の社長は2024年10月16日の記者会見で、現時点で2030年度末の開業時期を変えるつもりはないと強調しました。
また、高さのダウンサイズは検討事項だが200mは維持したいと話しています。
完成イメージ(2023年3月15日時点)
[以下図面、2023年3月15日付ニュースリリース(PDF)より引用]
南西側から見ています。
左は既存のJRタワー(地上38階、高さ173m)です。
断面イメージ(2023年3月15日時点)
地下1階~地上10階に商業施設(1階にバスターミナル)、10階及び14~17階に宿泊主体ホテル(約300室)、10~12階及び18~33階にオフィス、35~40階に国際水準ホテル(約200室)、41~43階に展望施設を計画しています。
JR北海道と札幌駅総合開発は2023年3月15日、商業施設「エスタ」の2023年8月31日閉店および「バスターミナル」の2023年9月30日閉鎖を発表しました。
バスターミナル閉鎖後は札幌駅南口周辺に仮バス停を配置します。
なお、「エスタ」に入居する「ビックカメラ」は「東急百貨店札幌店」の5~6階に、「バンダイナムコアミューズメント」は9階に移転する予定です。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
JR北海道など12者は2023年3月15日、札幌市長より北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業の組合設立を認可されたことを受け、3月17日に組合を設立すると発表しました。
組合には、地権者としてJR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ、札幌市の5者および、参加組合員として朝日新聞社、朝日生命、札幌ステーションフロント特定目的会社、東宝、日本都市ファンド投資法人、芙蓉総合リース、メディカルシステムネットワークの7者が参画します。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
JR北海道グループは2022年5月18日、本施設の整備方針を発表しました。
展望施設を設置することと、国際水準のホテルのほかに宿泊主体ホテルを導入することが従来の発表とは異なります。
また、完成予定時期は2029年秋から2028年度に前倒ししています。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
JR北海道は2022年1月19日、高層部6フロアに世界最大のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルの最上級ブランドホテルを誘致すると発表しました。
客室約200室のほか、レストランや入浴施設、フィットネスなどを設けます。
なお、ブランド名は未定としています。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
準備組合は2021年11月10日、特定業務代行者に清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体(代表企業:清水建設)を選定したと発表しました。
特定業務代行者は保留床の処分に責任を持つとともに、建築等の工事施工を含む事業推進業務の支援・代行を担います。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
JR北海道は2021年11月10日、事業地内にある商業施設「札幌エスタ」を2023年夏に閉店すると発表しました。
「札幌エスタ」はバスターミナル直結の商業施設として1978年9月に開業していました。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
準備組合は2021年9月15日、マスターアーキテクト(全体デザイン監修)に建築家の内藤廣氏を選定したと発表しました。
建物の設計業務を担う日本設計とともに、施設全体のデザイン監修を担当します。
ニュースリリース(PDF)は→こちら
札幌市は2021年4月28日、(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発事業の環境影響評価方法書を公開しました。
同書では高さ約250mのタワーを中心とした案に計画を一本化しています。
札幌市は2020年8月3日、(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発事業の計画段階環境配慮書を公開しました。
同書では高さ約255mのタワーを中心としたA案と、高さ約200mと約150mのツインタワーで構成するB案を併記しています。
札幌市とJR北海道などJR北海道グループ4社は2019年11月11日、「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合」を設立しました。
2019年12月には事業コンサルタントに日本設計を選定。日本設計が計画段階環境配慮書や環境影響評価方法書を作成しています。
位置図
札幌市が所有し駐車場・駐輪場として活用する北5西1街区と、JR北海道グループが所有する商業施設「札幌エスタ」及び「札幌バスターミナル」がある北5西2街区を一体的に開発します。 新ビルは新幹線の札幌駅と直結する予定です。
概要(2023年3月15日時点)
事業名 | 北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 |
---|---|
所在地 | 北海道札幌市中央区北5条西1丁目、北5条西2丁目、西3丁目の一部 |
最寄駅 | JR「札幌」駅、地下鉄「さっぽろ」駅 |
建築主 |
札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合 [組合員](地権者) 北海道旅客鉄道株式会社 札幌駅総合開発株式会社 ジェイ・アール北海道バス株式会社 JR北海道ホテルズ株式会社 札幌市 [参加組合員] 株式会社朝日新聞社 朝日生命保険相互会社 札幌ステーションフロント特定目的会社 (アセットマネージャー:三井住友トラスト不動産投資顧問株式会社) 東宝株式会社 日本都市ファンド投資法人 (アセットマネージャー:株式会社KJRマネジメント) 芙蓉総合リース株式会社 株式会社メディカルシステムネットワーク |
設 計 | 日本設計・清水建設 設計共同企業体(全体デザイン監修:内藤廣氏) |
施 工 |
清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体 [代表企業] 清水建設(株) [構成員] 伊藤組土建(株)、岩田地崎建設(株)、札建工業(株)、(株)泰進建設 |
用 途 | 業務、商業、宿泊、駐車場、バスターミナル等 |
区域の規模 | 施工区域約3.1ha、事業区域約2.3ha |
敷地面積 | ― |
建築面積 | ― |
延床面積 | 約386,700㎡ |
構 造 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
階 数 | 地上43階、地下4階 |
高 さ | 約245m |
着 工 | 2023年度予定 |
竣 工 | 2028年度予定(供用開始:2029年秋予定) |
備 考 |
◆特定業務代行者:清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体 [事業スケジュール](予定) ◆基本計画……………………………2019年度~2020年度 ◆基本設計・実施設計………………2020年度~2023年度 ◆都市計画決定………………………2022年度 ◆事業認可・再開発組合設立………2023年度 ◆着工…………………………………2023年度 ◆全体竣工・供用開始………………2028年度 |
最終更新日:2024年2月16日
地図
矢印は北5西1街区を示しています。
2022年9月撮影
2022年9月25-26日撮影。JR札幌駅。
その右手。商業施設「エスタ」があります。ここも建設地(北5西2街区)です。
「JRタワー」(地上38階、高さ173m)。
その右手。「エスタ」は2023年夏に閉店する予定です。
南西側から見た「エスタ」。
[以下図面、2022年5月18日付ニュースリリースより引用]
新ビルの駅前広場側にはアトリウムを計画しています。
「エスタ」側から見た建設地(北5西1街区)です。
その左手。JR線の高架橋があります。高架橋と並行するように新幹線の駅舎ができます。
その左手。
続いて右手の様子です。左奥に「ホテルモントレ札幌」が見えます。
「ホテルモントレ札幌」は2022年10月末日に営業を終了します。跡地利用も気になるところです。
その右手。
南東側から見た「エスタ」(北5西2街区)。新ビルは1階に2つのバスターミナル、地下1階及び地上2階~10階に商業施設を計画しています。
2つのバスターミナルの間の道路上に計画している「バスターミナル待合アトリウム(仮称)」の完成イメージです。
南側から見た北5西1街区です。北5西1街区に建つ高層棟の10階及び14階~17階に宿泊主体型ホテル(300室)、10階~12階及び18階~33階にオフィス、35階~40階に国際水準のホテル(200室)を計画しています。
南東側から見た北5西1街区。ホテルは、宿泊主体型ホテルと、マリオット・インターナショナルとの提携による国際水準のホテルと、2ブランドが入ることになります。
41階~43階には展望施設を計画しています。なかでも、ガラス張りの「展望ボックス」が話題を集めそうですね。
「JRタワー」の高さ160mの位置にある展望室から東方面を見ています。新ビルの240mの位置に展望施設ができたら、「JRタワー」の展望室はどうなるのでしょうね。
真下に北5西1街区があります。新ビルは、2022年度の都市計画決定、2023年度の事業認可・本組合設立を経て、同年度の着工、2028年度の完成を目指しています。
赤色部分が北海道新幹線「札幌駅」建設地、緑色部分が本建設地になります。
北海道新幹線の札幌駅と接続する場所に「新幹線アトリウム(仮称)」を計画しています。北海道新幹線の新函館北斗駅~札幌駅間は2030年度末に開業する予定です。