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北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合は、JR札幌駅南口に商業施設、オフィス、ホテル(2ブランド)、展望施設、バスターミナルなどで構成する地上43階、地下4階、高さ約245m、延べ面積約386,700㎡の超高層ビルを新設します。
設計は日本設計・清水建設JV、施工は清水建設・伊藤組土建・岩田地崎建設・札建工業・泰進建設JV。
2026年度の着工、2030年度の竣工を目指していましたが・・・
JR北海道は2025年3月21日、昨今の厳しい施工環境を配慮し、旧エスタと同規模の西2丁目を先行して整備し、2030年度の竣工を目指すと発表しました。
西1丁目は、西2丁目との工事期間の重複を最小化して施工し、2034年度の竣工を目指します。
なお、2025年度はエスタ解体工事を本格的に進めるとともに、西2丁目の基本計画と並行して西1丁目も含めた全体計画を取りまとめます。
工事イメージ
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[以下2枚、2025年3月21日付ニュースリリース(PDF)より引用]
本事業では、札幌市が所有し駐車場・駐輪場として活用する西1丁目(北5西1街区)と、JR北海道グループが所有する商業施設「札幌エスタ」及び「札幌バスターミナル」がある西2丁目(北5西2街区)を一体的に開発します。
当初は2030年度の全体完成を目指していましたが、分離して整備することに変更しています。
断面イメージ
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先行して建設される「西2丁目」は地上10階、地下2階、延床面積約90,000㎡。 商業施設やバスターミナルなどで構成します。
完成イメージ(2023年3月15日時点)
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[以下図面、2023年3月15日付ニュースリリース(PDF)より引用]
南西側から見ています。中央左は既存のJRタワー(地上38階、高さ173m)です。
手前の10階建ての建物(西2丁目)が先行して建設されることになります。
高層棟(西1丁目)については、高さ等含め再検討されます。
断面イメージ(2023年3月15日時点)
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当初は、地下1階~地上10階に商業施設(1階にバスターミナル)、10階及び14~17階に宿泊主体ホテル(約300室)、10~12階及び18~33階にオフィス、35~40階に国際水準ホテル(約200室)、41~43階に展望施設を配置する計画でした。
位置図
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西1丁目のビルは、2038年度開業予定の新幹線の札幌駅と直結する予定です。
概要(2023年3月15日時点)
事業名 | 北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 |
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所在地 | 北海道札幌市中央区北5条西1丁目、北5条西2丁目、西3丁目の一部 |
最寄駅 | JR「札幌」駅、地下鉄「さっぽろ」駅 |
建築主 |
札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合 [組合員](地権者) 北海道旅客鉄道株式会社 札幌駅総合開発株式会社 ジェイ・アール北海道バス株式会社 JR北海道ホテルズ株式会社 札幌市 [参加組合員] 株式会社朝日新聞社 朝日生命保険相互会社 札幌ステーションフロント特定目的会社 (アセットマネージャー:三井住友トラスト不動産投資顧問株式会社) 東宝株式会社 日本都市ファンド投資法人 (アセットマネージャー:株式会社KJRマネジメント) 芙蓉総合リース株式会社 株式会社メディカルシステムネットワーク |
設 計 | 日本設計・清水建設 設計共同企業体(全体デザイン監修:内藤廣氏) |
施 工 |
清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体 [代表企業] 清水建設(株) [構成員] 伊藤組土建(株)、岩田地崎建設(株)、札建工業(株)、(株)泰進建設 |
用 途 | 業務、商業、宿泊、駐車場、バスターミナル等 |
区域の規模 | 施工区域約3.1ha、事業区域約2.3ha |
敷地面積 | 約23,060㎡ |
建築面積 | ― |
延床面積 | 約386,700㎡ |
構 造 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
階 数 | 地上43階、地下4階 |
高 さ | 約245m |
着 工 | 2026年度予定 |
竣 工 | 2030年度予定 |
備 考 |
◆特定業務代行者:清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体 [事業スケジュール](予定) ◆基本計画……………………………2019年度~2020年度 ◆基本設計・実施設計………………2020年度~2023年度 ◆都市計画決定………………………2022年度 ◆事業認可・再開発組合設立………2023年度 ◆着工…………………………………2023年度 ◆全体竣工・供用開始………………2028年度 |
最終更新日:2025年3月24日
地図
矢印は北5西1街区を示しています。
2022年9月撮影
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2022年9月25-26日撮影。JR札幌駅。
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その右手。商業施設「エスタ」があります。ここも建設地(北5西2街区)です。
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「JRタワー」(地上38階、高さ173m)。
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その右手。「エスタ」は2023年夏に閉店する予定です。
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南西側から見た「エスタ」。
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[以下図面、2022年5月18日付ニュースリリースより引用]
新ビルの駅前広場側にはアトリウムを計画しています。
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「エスタ」側から見た建設地(北5西1街区)です。
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その左手。JR線の高架橋があります。高架橋と並行するように新幹線の駅舎ができます。
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その左手。
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続いて右手の様子です。左奥に「ホテルモントレ札幌」が見えます。
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「ホテルモントレ札幌」は2022年10月末日に営業を終了します。跡地利用も気になるところです。
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その右手。
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南東側から見た「エスタ」(北5西2街区)。新ビルは1階に2つのバスターミナル、地下1階及び地上2階~10階に商業施設を計画しています。
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2つのバスターミナルの間の道路上に計画している「バスターミナル待合アトリウム(仮称)」の完成イメージです。
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南側から見た北5西1街区です。北5西1街区に建つ高層棟の10階及び14階~17階に宿泊主体型ホテル(300室)、10階~12階及び18階~33階にオフィス、35階~40階に国際水準のホテル(200室)を計画しています。
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南東側から見た北5西1街区。ホテルは、宿泊主体型ホテルと、マリオット・インターナショナルとの提携による国際水準のホテルと、2ブランドが入ることになります。
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41階~43階には展望施設を計画しています。なかでも、ガラス張りの「展望ボックス」が話題を集めそうですね。
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「JRタワー」の高さ160mの位置にある展望室から東方面を見ています。新ビルの240mの位置に展望施設ができたら、「JRタワー」の展望室はどうなるのでしょうね。
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真下に北5西1街区があります。新ビルは、2022年度の都市計画決定、2023年度の事業認可・本組合設立を経て、同年度の着工、2028年度の完成を目指しています。
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赤色部分が北海道新幹線「札幌駅」建設地、緑色部分が本建設地になります。
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北海道新幹線の札幌駅と接続する場所に「新幹線アトリウム(仮称)」を計画しています。北海道新幹線の新函館北斗駅~札幌駅間は2030年度末に開業する予定です。